Movie Review (Click Here to Go Back Home)
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2010年10月31日（日）23:45　
The Day I Became a Woman ★★★
因習にとらわれているイランの女性の現実と、そこから脱却したい気持ちとを、3つの世代の女性の短編から構成し、最後にそれを全部つなぐという形になっている。言いたい気持ちや考えは理解できるけれど、映画作品としてみた場合にはまだぎこちなさが感じられ、素朴さと同時に木訥さを感じてしまう。もう少し映画の作り方を勉強したら、もう少し良い作品になっただろう。着想は評価できるが作品の完成度は今ひとつ。

2010年10月27日（水）09:39　
Englar Alheimsins ★★★

Icelandでジャケ買いをしたDVDのひとつ。この映画もそうだけど、Icelandの映画というのは地味なものが多いけど、じっくりと生きることについて考えさせるようなものが多いと思った。あの風土、荒涼とした大地の連続と鬱陶しい空、自然と人間は内向的になるだろう。映画の主人公に向かって言われる「Icelandでは統合失調症が多いんだ」というのも、そうなのかなと思わせるところがある。ただこの作品の場合、主人公が発病していくプロセスをうまく内面的に表現できていないように思えた。外的な行動と発話内容の奇妙さやずれからしか映画では表現できないわけだけど、それにしてももうひとつ工夫が欲しいと思った。

それに引き替えて音楽は良かった。特に最後のあたり、これは絶対にsigur rósじゃないかな、と思ったら、やはりそうだった。音楽はおすすめ、映画はいまひとつ、というところ。

2010年10月25日（月）03:01　
Born Natturunnar　★★★★★

養老院というのはアイスランドでもやはり嫌な場所。死ぬまでの期間を閉じ込められているような場所だから。そんな場所から逃げ出した老いた男女。二人は幼なじみで、今は男が78才で女が79才。逃避行というのは主人公が幼くても若くても中年でも老人でも、何か応援したくなってしまうもの。社会という相互扶助の場から逃げ出してしまうのは、後先を考えない愚行ではあるのだが、社会の枠に縛られていたくないという気持ちは誰でも少しは持っている。この映画では、しかしながら、後先がない老人だからできたことかもしれない。女が死に、苦労して教会の近くに埋め、男はどこへともなく歩いて行く。それに絡んだ警察の動きは少しコミカルに描かれている。また、パトカーの追跡中に車が消えたり、海岸に全裸の幽霊がでて手を振っていたり、ブルーノガンツが天使役ででてきたり、最後に男の姿が消えたりと、後半はリアルさを失ってはいるけれど、国民の何割かが未だに精霊の存在を信じているというアイスランドだからなのだろう。アイスランドで買ってきたDVDだったけど、日本ではまだDVDはでていないらしい。Born Natturunnarという作品。アイスランドの荒涼とした自然の雰囲気がとても良く出ている。新宿や渋谷の雑踏からは想像もできない自然だらけの場所でこそ、こうした精神的な作品は生まれるのだろう。

2010年10月23日（土）17:52　
Mylene Farmer - Stade de France ★★★★
今回は年齢を考えてか肌をほとんど露出していない。若い頃に比べると声の伸びも今ひとつかな、という感じ。それでもいいことはいい。

Pepe le Moko ★★
なぜこの映画がそんなに有名なのか理解できない。三文演劇という感じ。主人公に感情移入を狙っているようにも思えない。異郷での恋愛もの、というだけ。そもそも女がPepe le Mokoにそれほど惚れ込んでいるように思えない。

When Father Was Away on Business ★★★★
この次男役がかわいい。ソビエトとユーゴ(チトー)の関係を知らないと理解はむつかしい。

Dream Theater - Score ★★★
悪くはないけど、特別にいいというわけでもない。

Someone Like You ★★
ぜーんぜん面白くないラブコメ

The Return ★★★★
結局、父親は収監されていて、刑期が終わってから隠しておいたものを取りにゆくのに子ども達を利用して、釣りに行くからと連れ出した、ということなんだろう。筋書きはまあまあだけど、映像の静けさは良い。

以下 Marilyn Monroe 1926-1962 (Box)

How to Marry a Millionaire ★★★
金に目がくらんだ女の話

Monkey Business ★★★
喜劇なんだろうけど面白くはない

Gentlemen Prefer Blondes ★★★
これまた金に目のくらんだ女の話。こう続くと少しうんざり。

River of No Return ★★★★
American Nativeの描き方がいまひとつだけど、映画としては良くまとまっている

Love Nest ★★★
端役でしかでていない。

The Asphalt Jungle ★★★★
Marilynは端役だけど映画として良く出来ている。モノクロだけど映像もきれい。

All About Eve ★★★
有名な映画ではあるけど、Bette Davisが嫌いなので何とも・・

2010年10月09日（土）12:03　
崖の上のポニョ　★★★★
タイトルが受け狙いという感じで気に入らないのと、内容が突飛すぎて論理的整合性がとれていないのとでマイナス★だが、まあ良くできているとは思う。

Fellini's Casanova ★★★★
全編を覆う陰鬱な空気は好きにはなれないがそれなりに良く出来た映画だと思う。あの人形は人間がやっているのか本当の人形か。わからない。

Giselle - Anna Tsygankova, Jozef Varga ★★★
古典的な形式でのGiselle。悪くはない。

Orosz Barka (The Russian Ark) ★★
90分ワンカットというので見てみたが、なんかその点にだけこだわった映画のようで面白くはない。言葉もわからなければ字幕もポーランド語。そのせいもあるだろうが。

Twilight ★★
Paul Newmanの末期の映像。筋は込み入っていない筈なんだけど、シナリオがまずくて理解しにくい。

Leila ★★★★
イランにおける一夫多妻の習慣をベースにしたまじめな映画。ただLeilaの表情や行動に完全に共感できない部分があるのは、やはり文化差なのだろうか。

Joe Satriani Live In Paris - I just Wanna Rock ★★★★
結構です。

The Other Boleyn Girl ★★★★
BDはやはり映像がきれいだ。それだけではなく、シナリオがきちんとできていて分かりやすい。この点は大事なことだ。

2010年10月02日（土）12:43　
New Linkin Park - What I've Done Given Up ★★★
いちおう音楽はあるけれど映像と別になっているものが多い。いまひとつなのでHDバックアップはせず。

Notre-Dame de Paris ★★★★★
Roland Petitの演出がすごく良い。1965年の作品なのに実に現代的というか斬新。グループダンスも凄く良い。Pas de Deuxはいまひとつ。音楽はMaurice Jarreだけど、あまり表に出てこないでリズムを刻んでいる程度。Etoilesのうち、Laurent Hilaireの動きが実にきびきびしていて気持ち良い。Nicolas le Richeもでていて、元々はそれ狙いだったのだけど、やはりQuasimodoという身体障害者を演じているためにダイナミックさが出せず、いまひとつ。

Hollywood Land ★★★
スーパーマンスターのGeorge Reevesが自殺か他殺かを探る探偵の話。シナリオ、筋の構成、まあまあかな。

The Big Sleep ★★★
込み入っている点でNo.1の映画だというので見てみた。たしかに人物が多く、その動きが錯綜しているのでとてもわかりにくい。その意味で面白かった。

Il Bidone ★★★
二つのエピソードに分かれてしまっているけれど、前半で切った方が良かったのではないか。Felliniとしてはちょっと失敗か。

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