IT Leaders 2010.01によると、OpenFrame for VOS3というのができたそうだ。
VOS3、懐かしい。僕が30で日立の中央研究所に入ったときから10年間、つきあってくれたOSだ。JCLの書き方に難儀し、応答の悪いTSS端末に腹を立てながらも使ってきた。しばしばシステムダウンして端末室で皆でボケーッとした時間を過ごしたこともある。TSS端末が入る前は、カードデックを運びながらこけて、カードの順番を再現するのに一苦労したこともある。MTとかも使ったな。最後の頃は8インチのフロッピーにデータを保存したりもした。多量のマニュアルの山に辟易し、しかもそのわかりにくい悪文に困らせられた。それだけ苦労しただけに、結構思い出深いOSだ。
当時、TRS-80がでて、それで統計処理ソフトを作っていたのだけど、計算センターの担当者にはパソコン、いやマイコンなんてあれは電気屋のおもちゃですよ、と言われて悔しい思いをした。当時の僕には、必ずこれが将来の基本になるという確信があった。その確信をもとにマイクロシステムズという会社からの誘いに乗ってパソコン業界に転身するチャンスもあったのだけど、同時にその不安定な危険性を感じて動かなかった。それで転身していたら今はどんなになっていただろうか。
ともかく僕の予感はあたった。そしてついにVOS3からオープン系への最終的な移行が行われる時期となった。COBOLやPL/Iなどの既存のアプリ資産を書き換えずに移行ができるらしい。ようやっと時代のひとつにケリがついたのだな、と思う。
・・それにしてもFortranという言葉、最近はまったく聞かなくなったなあ。AlgolもAPLもForthもだけど。