今日にとって明日は重要だ。しかし、たとえば987日前の日と986日前の日とを比べたらたいした違いではない。それは3652日前の日と3651日前の日との関係でも同じこと。過ぎてしまえば今日の明日もたいしたことではなくなる。

重要なのは、これからしなければいけない何かがあるということ。その一点。

ただし一昨日にとっての昨日の関係は、地位が低下したとはいえ、987日前と986日前の関係よりはまだ生々しく、今日や明日につながっているからまだ重要ではある。

その重要性は過去に対して指数的に減少するといっていいだろう。限りなくゼロに漸近する。

では未来はどうか。指数的に重要度が増加しているだろうか。そもそも何時まで外挿しておけばいいのか、外挿することが可能なのか。それすら明らかではない。

明日、明後日、明明後日、そして一週間、一ヶ月、一年、数年、十数年、数十年。未来への曲線は限りなく薄ぼけてゆく。