身近でありながら、できることなら避けたいもの。

昨晩、ばばこういちを送る会に行ったが、関係者の飲み会にすぎなかった。参加者の視線はばばさんに向いておらず、お互いを向いている。遺族の人たちは孤立している。そんな会はやってほしくなかっただろうに。

Alain ResnaisのL'amour a Mourirを見た。とても良い作品。素直な気持ちで愛する人の死とそれを追おうとする人の気持ち、それにキリスト教の考え方、愛という概念が絡んでいる。結局、この映画では、概念としての死についての思索ではなく、素朴な感情を優位に立たせた扱いになっている。

殉死として儀礼化してしまったものは醜いが、後を追いたいという素直な気持ちは誰にもとめられないし、とめるべきでもないだろう。別に後追いが美しいわけではない。ただ、どうしようもないものだ。 

日本では販売されていないようだけど惜しい。