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もじゃりんの日記
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官僚的管理社会と自由の対比という伝統的テーマにTerry Gilliamが「挑んだ」コメディ。コメディという雰囲気の中にシナリオのロジックの適当さ(あえて曖昧さとは言わない)を覆い隠している。しかし、いまさらに絵に描いたような官僚的管理社会だなあ、と少しくうんざり。むしろ、紙の無駄遣いと中央集権的いや中央制御的情報システムのイメージと、それがテロリストによって爆破されるという目標の短絡化あたりが笑える。しかしそれでも管理社会は生き残るわけだから分散データベースは当然生きていた、ということになるだろう。フレネルレンズを利用した小さいCRTを使ったコンピュータのイメージは、Terry自身の持っている「何か訳のわからないコンピュータ」というイメージを具現したものだろう。彼にはコンピュータ、というか情報社会の本当の怖さは分かっていないと思う。本当の意味で、1984年やこの作品を越えた新しい情報管理社会の怖さを描いた映画ができると面白いのになあ、というのが感想。
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