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もじゃりんの日記
│<< 前へ │次へ >> │一覧│ コメントを書く│アコーディオンの不快さ
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昔からその音が嫌いだ。いまKronosのKenなんたらという作曲家の演奏を聴いていて、あ、聞いてしまった、と悔やんだ。アコーディオンの音の不快さは、音の単調さもあるけれど、あのリード楽器特有のちょっとつぶされたような不快な音色にもよると思う。決して伸びやかな音ではない。大らかな音でもない。華麗な音でもない。つややかな音でもない。どこか泣きべそをかいたような非常に不愉快な音だ。
人によっては、郷愁を誘うとかいって喜ぶのかもしれないが、あの音には不愉快なイメージしかない。民音だかの歌声喫茶や音楽サークル運動だとか、サーカスや見せ物小屋とか、要するに貧しさを象徴する音なのだ。郷愁というなら、子供の頃から嫌いな音だったことは良く覚えている。 楽器の大きさや重さが適切で、移動しながらでも和音を演奏できる鍵盤楽器であることから比較的容易に弾けるということがそうしたシーンで用いられてきた背景にあるのだろう。 林芙美子に感じる不快さに近いものもある。 │<< 前へ │次へ >> │一覧│ コメントを書く│ 一番上に戻る│ |