人工物発達学的にみれば、朝青龍の生き方とフラットディスプレイの市場席捲状況は類似したものだ。横綱が達成すべき目標は優勝することだ、と定義するなら、それ以外の点で横綱という人工物のあり方が変化しても仕方ない。それは稲作からサトウキビ耕作に変化した石垣島の農業の故に、儀礼が形骸化したことと同じようなもの。映像を映し出すという目標だけが共通で、それ以外の点ではすべて劣ったCRTがフラットディスプレイに駆逐されたようなもの。

優勝すりゃいいんでしょ、強けりゃいいんでしょ、でいいなら、朝青龍はそれでいい。いや、世の中はこうして究極目標だけは守りつつ、周辺目標やそれにともなう制約条件はどんどん変化していく。変化に取り残されてる某バアさん委員なんかはうじゃうじゃ言うけど、それは自分が取り残されている不満を公に叫んでいるようなもの。