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もじゃりんの日記
│<< 前へ │次へ >> │一覧│ コメントを書く│黒沢の限界
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DVDで入手可能な黒沢の作品はすべて見た。あらためて整理してみると、どですかでん以降の作品で質の低下が甚だしい。カラーを使うことについて意気込みすぎたのか、その作為的な使い方に関する実験精神が適当なところでぶち切れてしまっているのか、ともかく「何かはやっているのだけど」それが成功していない。
またシナリオ作成における構成力、エキストラの使い方や大道具の設定の仕方、小道具の使い方、役者への演技の付け方、いずれにおいても注意散漫になっている。 それにくらべてモノクロ時代の黒沢は面白い。ただ、べつに大家という印象ではなく、巧みな監督の一人、という程度。少し持ち上げられすぎているように思う。 そういえば小津だって、実際に「凄いか」というと、それほどでもない。 まあ、人間、何かを持ち上げるのが好きな人、誰かを持ち上げることで自分のアイデンティティを保とうとする人が、いつの時代にもいるものだから、そういう人にはそうさせておけばいい。 │<< 前へ │次へ >> │一覧│ コメントを書く│ 一番上に戻る│ |