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もじゃりんの日記
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ピエ・ブックスのこのシリーズは面白い。もともとを神獣霊獣を発注したのだが、春画と美人が先にきた。特に春画は面白い。日本の出版規制も緩くなってきて幸いなるかな、なのだが、知人の早川聞多さんが書いているように、でかい局部だけが特徴ではなく、よく見ると、いろいろな文化的側面が投影されている。 個人的に面白かったのは高齢者のもの。若い連中の局部がそれこそ屹立しているのに対して、小さく、そして萎えている。わはは、と思いながら、俺もそろそろか、などとちょっと悲哀を感じる。女の局部も若いころと老婆のビロビロのとの違いが克明に描かれていたり、女郎たちのお手入れの様子なども描かれていて、大らかな江戸時代の願望もしくは現実?が伺われる。子供をあやしながら夫婦がまぐわっているなど、生活感もあふれている。なかなかに楽しい。 美人編でも、解説に指摘されているように、口は以上に小さい。それよりも造作全体が美のために歪曲されている。このあたりの強調感は西欧の写実主義とはまた別の日本文化の一つの特徴なのだと思う。 │<< 前へ │次へ >> │一覧│ コメントを書く│ 一番上に戻る│ |